- 2006-05-02
- Photography
一昨日の日曜日は、『ヴィム&ドナータ ヴェンダース写真展 尾道への道』を見るために表参道ヒルズへ出かけた。
旅好きとして知られる映画監督ヴィム・ヴェンダースは、土地の持つ空気や色、音に対して非常にセンシティブであり、その鋭敏な感覚から、『パリ、テキサス』、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』、最新作の『アメリカ、家族のいる風景』など、世界の土地と人をテーマにした映画を世に送り出してきた。
また、彼は小津安二郎の熱心なファンとしても知られており、『東京物語』のロケ地である尾道は、彼にとっての憧憬の彼の地であったという。この写真展では、ヴェンダース夫妻が昨年その尾道を初めて訪れたときに撮った写真を見ることができる。
ヴィム・ヴェンダースの写真はすべてカラー。『東京物語』の風景がほとんど残っていないのが彼には残念だったようだけど、「いま」の尾道をとらえた写真からは、彼の映画と同様、色や空気に対する独特の感覚を見てとることができて興味深かった。
一方、妻のドナータ・ヴェンダースの写真はすべてモノクロ。人の姿があくまでもぼんやりととらえられている。このぼけ具合はライカっぽいなあと感じたのだが、聞くところによると、やはりライカで撮ったものらしい。最近M6と現行型ズミクロンを売って、代わりに自分の生まれ年のM3とDRズミクロンを手に入れたぼくとしては、こんなモノクロ撮りたいなあと、彼女の写真にもインスパイアされたのであった。
ところで、ヴェンダースの作品の中には、ポルトガルを舞台にしたものがある。『リスボン物語』(LISBON STORY)がそれだ。このタイトルは、『東京物語』を意識したものだろう。ヴェンダースにとってリスボンが特別な場所のひとつであることは確かだ。この前初めてポルトガルを訪れたぼくにとっても、リスボンはとりわけ印象的な場所となった。そんなつながりもあって、写真展のあとは、ポルトガル料理を食べることに。ちょっと理屈が強引? いやー、ほんと食べたかったのですよ、ポルトガル料理が。
同行の二人と向かったのは、渋谷の「マヌエル」というお店。
以下、食べたものの一部。
タコのサラダ。これはポルトガルでもはまった。
名物バカリャウ(鱈)のコロッケ。これはなぜかポルトガルで食べ損なったので、食べたかった一品。
タコのリゾット。
ワインはヴェルデ、白、赤と3本をあけた。
一番乗りでお店に入ったのに、話が弾み、結局出るときは一番最後。
楽しいひとときを過ごした。この店、またぜひ行ってみたい。
ちなみに、この「マヌエル」は、マカオのタイパ島、官也街に本店があるという。
官也街といえば、一昨年、昨年と二度訪れたほど気に入った場所。
また、ご一緒したひとりが数日後に香港とマカオを訪れることになっていて、「官也街いいよー」という話をしていたところだったので、これまた偶然。
尾道→ポルトガル→マカオと、贅沢な旅を楽しんだ一日であった。
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